普段はお墓参りにいかないけれど、お盆のときだけお墓参りに行くという方は多いかもしれません。
親が亡くなると困るのが、葬儀のときの宗教・宗派です。
私も体験したのですが、調べるのは大変だし面倒です。お坊さんはどんな宗派でもいいよねって思ってしまいました…
でも、やっぱり親が生きているときに宗教・宗派が分かった方が安心です。
介護の次にやってくるのは相続です。
介護は突然やってくることが多いですが、人が亡くなるのも突然やってくることが多いです。
人が亡くなると葬儀を行いますよね。亡くなった人の信じている宗教に基づいて葬儀が行われるのが一般的です。
最近では無宗教ということで葬儀も行われています。
宗教は、仏教、神道、キリスト教などがあります。仏教は宗派がたくさんあり、キリスト教もプロテスタントやカソリックなどがあります。
実際に困ること
葬儀をするときは、葬儀屋さんに頼みますよね。葬儀屋さんからは、亡くなった親の宗教や宗派は何ですか?と聞かれます。
すでに馴染みの葬儀屋さんで先祖代々お世話になっているということであれば、宗教や宗派は言わなくても分かってもらえると思いますが、そんなケースはめずらしいです。
自分の家の法事のときはお坊さんを呼んで読経をしてもらうから仏教だとは思うけど、宗派なんて気にしたことがないし、そもそも宗派があるなんて知らないよ、という人はいらっしゃると思います。
仏教であれば、宗派というのは、浄土真宗、日蓮宗、真言宗、浄土宗とか。
宗派によってお経の内容やしきたりが違ってきます。お坊さんも違います。
浄土宗なのに真言宗のお坊さんに読経を頼むことはできません。
でも、家の宗派や親の宗教なんて子供はわからない場合が多いです。
私の体験談
私の父親は、元気なときから、浄土宗か浄土真宗かどちらかだと思うというあいまいな記憶でした。
父親の実家のお墓を探して宗派を突き止めることはできるかもしれませんが、それをやろうとは思いませんでした。
なぜかというと、父親の実家のお墓参りに行ったことがなかったため、どこにお墓があるのか私は知りませんでした。
父親に聞いて、自分だけでお墓を探しに行くという方法はありましたが、父親にお墓の場所を聞くのは気が引けました。
結局、父親が亡くなったときは、浄土宗か浄土真宗かどちらかというあいまいなままでした。
父親はお盆にお墓参りに行くという習慣がまったくなかったので、子どもである私もまったく習慣はありませんでした。
お墓がお寺の中にあれば、そのお寺の宗教・宗派だということはわかりますが、我が家のお墓は公営墓地内にありました。
公営墓地はいろいろな宗派の人のお墓があります。
お寺の内にある墓地と違いお墓があるからという理由では宗教は全くわからないのです。
父親の納骨のときは、兄弟の希望でお坊さんに来ていただき、読経をしていただきました。
そのときは浄土真宗のお坊さんに来ていただきました。
でも、浄土真宗が親の家の本当の宗教だったのかは不明です。
浄土真宗のお坊さんに読経をお願いしたのは、30年以上前に母親が亡くなったときの葬儀が浄土真宗だったという、ただそれだけの理由です。
それでも、子どもたちが選んだお坊さんを親は責めないと思っています。
供養するという気持ちには変わりはないからです。
お盆には確認したい親と家の宗教・宗派
親が葬儀を本当にその宗教・宗派でやってほしいということであれば、子どもとして親が生きているときに知っておきたいものです。親が亡くなったときに慌てないですみます。
お寺の敷地内に先祖代々のお墓があって、そのお寺で葬儀を行うのであれば、お寺に聞けば宗派は分かりますし、葬儀屋さんに〇〇のお寺で葬儀をやりますと伝えれば大丈夫でしょう。
元気なときに、直接親に宗教や宗派を聞くと、「早く死んでほしいのか」と不機嫌になって怒ってしまうことがありますので、お寺の敷地内にお墓があるときは、事前にそのお寺に宗派を聞きておけば安心です。
先祖代々のお墓はあっても、お寺の敷地内ではない場合があります。共同墓地のような場合ですね。そのときは、親戚に聞くという方法があります。
また、先祖の宗教と親の信じる宗教が異なることがあります。先祖は仏教だけれども親はクリスチャンというような場合です。
親の信じる宗教が何なのかはお盆のときに聞ければいいですが、もし聞けなければ聞くチャンスを探りましょう。
まとめ
葬儀で困るのが親の宗教・宗派です。親戚が知っていればいいですが、家の宗教・宗派は知っていても、親本人の信じる宗教・宗派はわからないことがあります。
残されたものとしては、宗教・宗派がわからなくても供養はしたいですよね。
そして、本人が希望するやり方で供養ができるのが一番だと思います。
親が生きているときに宗教・宗派が分かった方が葬儀のときに安心です。
お盆は、家や親の宗教・宗派を知ることができる絶好のチャンスです!
葬儀の準備で困らないためにもお盆を有効に使っていただきたいです。