· 

在宅介護で介護用ベッドの購入をお考えの方へ


介護が必要になったときに、介護のために介護用ベッドを購入を検討する方は多いと思います。

 

今まで縁のなかった介護用のベッドの購入に、不安はありませんか?

 

CMでいくつかの介護用ベッドを見る機会が増えてきましたが、親や家族にあうベッドをどうしたら見つけることができるのか、迷われると思います。

 

自分自身の体験を含めて、介護用ベッドの購入について解説をしていきます。

高額の介護用ベッドを買った私の体験談

自宅で介護が必要になったときに最初から介護用ベッドを買うとなるとかなり高いです。

私は、腰の椎間板ヘルニアの手術をする前に寝たきり状態が続いたため、思い切って介護用ベッドに買い替えたことがあります。

 

そのときは、介護用ベッドで有名なパラマウントベッドの介護用ベッドを買いました。

(その当時は、パラマウントベッドしか知らなった…)

介護保険が使える年齢ではなかったので、ベッド本体とマットレス、サイドバー、サイドテーブルの一式を買って約30万円でした。今から約26年前です。

そのベッドを今でも使っています。幸い故障はまだないのですが、10年以上使っているので部品が製造中止ということで修理ができないかもしれないと思うことがあります。

また、数年前に追加でベッド用のサイドバーを注文したいと思いメーカーに聞いてみたところ、私が買ったベッドにあうサイドバーが製造中止になっているということでした。

 

かなりがっかりしたことを覚えています。

この高額のベッドは今後も使い続けていこうと思っていますが、私のように高額のベットを買った場合、購入後すぐに気に入らなくなったら変え換えは金額的に迷いますよね。

そこで、おススメしたいのは、介護保険の福祉用具レンタルです。

介護保険を使って安くベッドをレンタルする

介護用のベッドが介護保険のサービスで1割~3割負担でレンタルができます。

 

ただ、安くレンタルできるのは、要介護度認定が要介護2~要介護5の方になります。

でも、要支援1・2、要介護1の方でもベッドのレンタルはできます。その場合、原則、全額自費になります。

 

全額自費と聞くと高額のイメージがありますが、ベッドの種類によってはそんなに負担にならない金額の場合があります。

 

レンタルしたいと思ったときは、ケアマネジャーにレンタル会社を紹介してもらう方法と地域包括支援センターに相談する方法があります。

 

レンタルをする場合は、カタログでどのベッドをレンタルするのかを決める必要があります。

 

ただ、カタログにはいろいろなベッドがありますので、どのベッドがいいのかよくわからないというときは、レンタル会社の人に聞くか、ケアマネージャーと相談して決める方法があります。

 

このベッドがいいなと思ってレンタルしても、実際使ってみたらよくなかったということがあります。

 

そのときは、気軽に違うベッドをレンタルしましょう。

 

気に入らなかったらやめたり、違うベッドに変更することができるのが、レンタルのメリットです。

私の親の体験談

私の親の場合、要支援2のときからベッドのレンタルをし始めました。

 

たまたま古い機種だったので、ベッドとサイドバーとマットレスの一式で当時月3,000円位でした。

 

これが全額自費の金額です。月3,000円位でレンタルできるのは安いな~と思っていました。

 

その後、要介護2になって晴れて介護保険を使い安くレンタルできるようになりました。

 

ただ、古い機種はもうレンタルができなくなってしまったので、安くレンタルができるようになっても、全額負担とそんなに変わらない金額でした。

 

私の親は施設と自宅と行ったり来たりという生活が数年続いていたので、その施設にベッドが備え付けでないときはレンタルをしていました。

 

自宅で介護用ベッドを買っていた場合、自宅から施設に移るときに持っていければいいのですが、施設によってはベッドがすでに備えつけで用意されているため、自分のベッドを持っていくことができません。

 

父は施設で暮らしていないときは私の自宅で一緒に暮らしていました。

 

父が施設に移った後にに父のベッドだけを置いておくというスペースの余裕はありましたが、レンタルにして後悔はしていません。気楽でよかったと思っています。

 

確かに、月3,000円×10年とすると、36万円になりますので、30万円位のベッドを買った方が安いのではないかという意見があるかもしれません。

 

でも、私の親はずっと在宅介護ではなく、施設と私の家を言ったり来たりしていたので、買うという選択肢はありませんでした。

 

自宅から自分のベッドを持っていける施設に入ることができても、荷物とベッドを一緒に運ぶとなると引越代は安くはならないと思います。

 

親の場合、何回も引越をしていて、初めの数回は大手の引越業者に頼んでいました。

 

大手の引越業者さんは大型トラックで荷物を運んでいましたので、毎回数万円取られました。

 

親はその金額が高いと思ったようで、あるときから赤帽さんに頼んで安く済ませることにしました。

 

親の荷物は多かったので、冷蔵庫を入れるとベッドがなくても赤帽2台が必要でした。

購入前にレンタルを検討しましょう

購入を考えている介護用ベッドがあるときは、福祉用具のレンタルをしている業者にそのベッドがレンタルできるのかどうか、確認してみてください。

 

そして、もし、レンタルができるなら、試しに使ってみてください。

 

レンタルは他の人が使っているものだからと敬遠される方がいらっしゃいますが、どうしても神経質な方は別にして、気にされないようでしたら、ぜひ試してみていただきたいです。

 

実際に使ってみて、使い勝手が悪いということであれば、レンタルの場合はすぐに他のベッドに変更ができます。一度買ってしまうとなかなかそうはいきません。

利用料の支払いはレンタル業者によって違います

ベッドのレンタル料の支払いのしくみは、業者によって異なります。

 

月の1日から15日までと、16日~月末までと、1カ月を15日で区切って請求してくる会社がある一方、日にちに関係なく1カ月分を支払う場合があります。

 

日割り計算はどこもやっていないようです。

 

つまり、6月18日からレンタルをした場合、ある業者は16日~30日までの分を支払う。

 

ある業者は6月1日~30日までの1カ月分を支払う、という意味になります。

 

実際にレンタルを使うときは事前にどのような支払いのしくみなのかをしっかり確認しましょう。

 

細かいことですが大事なことです。

まとめ

介護のためにベッドが必要になったときは、まず初めに介護保険のサービスのベットレンタルをご検討ください。

 

ベッドの種類によってレンタル料が異なりますが、試しに使ってみることができる有難い制度です。

 

そして、レンタル料の支払いの方法を事前に確認してください。

 

なにかとお金がかかる介護ですので、賢くお金の情報を得ていただきたいです。